
鏡のように澄んだ水面に、広がる空が映る田植え前の一瞬。
風も音も、まるで息をひそめているかのような静けさの中で、土と水が出会い、命の循環がそっと動き出す。
いよいよここから、今年の米作りが始まる。
わたしたちが掲げるのは、「農業を楽しく」というコンセプト。
もちろん、楽しいだけでは済まされない。日差しの強さ、泥に足を取られる日々、思い通りにいかない天気や育ち具合——農業には、厳しさも、予測不能な出来事もつきものだ。
だけど、その中にこそ、楽しさの芽があるはずだと思う。
秋には、黄金色の稲穂が頭を垂れるその光景を、誇りとともに眺めたい。
自然とともに、一年の物語を紡いでいこう。