田植えを終えた苗たち

隣の田んぼでは、田植えを終えた苗たちが、きれいに列をなして風に揺れている。
静かだけど、確かに“いのち”が並んでいる光景。

その様子を眺めながら思う。
私たちが掲げている「農業を楽しく」という言葉は、ただ明るく前向きなスローガンじゃない。
自然と向き合うことの尊さや、人の手が関わることの大変さを知っているからこそ、“楽しさ”を探すことに意味があると思っている。

じゃあ、どうすればもっと農業が楽しくなるんだろう?
作業を効率化すること? 景色を楽しむこと? 失敗を笑い合える仲間がいること?
きっと、そのすべてがヒントになる。

「楽しい」は、勝手に降ってくるものじゃない。
厳しさの中に、ちょっとした工夫や遊び心を見つけていく、その繰り返しの中で、じわっと湧いてくるものなんだと思う。

隣の田んぼに並ぶ苗たちが、その姿で問いかけてくる。
あなたたちは、どんな“楽しい農業”を描きますか?と。