かぼちゃの成長

かぼちゃの成長は蔦が地を這うように、毎日ぐんぐん伸びていく

畑に出て、毎朝かぼちゃの様子を見るのが楽しみです。
昨日はここまでだったのに、今日はもう少し先まで伸びている。まるで子どもの成長を間近で見ているような気持ちになります。

かぼちゃの蔦は、地面を這いながら自由自在に広がっていきます。まるで探検家が新しい土地を切り開くように、方向を変えながら、ぐんぐんと先を目指して伸びていくのです。

その途中で、小さな黄色い花を咲かせ、やがてその花の根元には、緑色の小さなかぼちゃの赤ちゃんが姿を現します。ほんの数日で大きさを増していく様子は、自然の力強さを肌で感じられる瞬間です。

私たちができることは、蔦の進む方向をほんの少し手助けすること。風通しが良く、日当たりのよい場所へと誘導しながら、成長のリズムを乱さないように見守るのです。農業は手間がかかるようでいて、実は「任せる」ことも大切なのだと、かぼちゃは教えてくれます。

この広がり方を見ていると、畑がまるで生き物のように感じられます。夏の太陽の下、ぐんぐんと広がるかぼちゃの蔦。その先に、大きく実る未来を思うと、自然と笑みがこぼれます。今年もきっと、美味しいかぼちゃがたくさん実ってくれることでしょう。